映画や本は、受け止める人の考え方や好みがあるので、おすすめだから観よう!と素直に思えることって、意外と少なかったりすると思うのです。
この作品の存在については、2年前ほどに映画の予告で知っていました。なんとなくつかんだ印象が、インドの女性がニューヨークに行って、英語を習う映画、といった情報で、いまひとつ観ようというモチベーションにあがらなかったのですが、今日はたまたまD-TVで無料で観ることができたので、PC作業のBGM感覚で流していましたが、、、
とてもひきこまれました!
まずはあらすじを。
主人公シャシは、二人の子供と夫のために尽くす、ごく普通の主婦。彼女の悩みは、家族の中で自分だけ英語ができないこと。夫や子供たちにからかわれるたびに、傷ついていた。姪の結婚式の手伝いで一人NYへ旅立つも、英語ができず打ちひしがれてしまう。
そんな彼女の目に飛び込んできたのは「4週間で英語が話せる」という英会話学校の広告。仲間とともに英語を学んでいくうちに、夫に頼るだけの主婦から、ひとりの人間としての自信を取り戻していく。
しかし学校に行っている間に幼い息子がケガを負い、彼女は母親としての自覚や責任感に欠けていた自分を責め、卒業を目前に学校へ通うことを諦めてしまう。
それでも学校の仲間たちは彼女とともに卒業しようと協力をするのだが、卒業試験の日が、姪の結婚式と重なり・・・。
ネタバレにならないように気を付けますが、自分を信じるということの大切さを改めて教えてくれる映画だと思いました。
私は自分の恋愛におきかえて観ていましたが、今の旦那さんとも一度お別れしている原因は、この自尊心でした。私から追いかけて始まった恋愛だからこそ、二人の関係性にどこかパワーバランスというものが存在していて、お互いが居心地の悪い状態を作ってしまっていたこと。
一度別れて、再び向き合ったときに、パワーバランスのようなものが嘘のように消えてなくなっていたんです。私は相手に認めてもらいたいということばかりを追い求めていて、自分で自分を認めるという作業を怠っていたのでしょう。
自分を認めるようになって、初めて「お互いを認めあえる関係」というものを手に入れた気がします。
とはいえ、最近たまりつつあった小さなひずみ。
今日、この映画を観て、我に返りました。相手を責めるというより、自分自身を大切にする時間を作っていなかったなぁと。
映画を観たり、本を読んだり。家族であっても、一人の時間を持つように、今日は旦那さんとしっかりと話してみようと思います。
この映画、おすすめ度★★★★★満点です!